権限がないことは言い分けにならない
(2004/12/13)
− 権限は勝ち取るべきものだ −
権限がなくとも、問題解決へ向けた行動を取れ。
“待ち”の姿勢を続けることは、管理者としてあるまじきもの。
職場で問題が発生したとき、部下の要望に応えられないとき、
「権限がないから…」 というのは、とりあえず、その場をしのぐには最高の言い訳だ。
しかしよく考えてみれば、仮に本当に権限が必要だとしても、上席に打診すれば済むはずのこと。
それを行なうことも管理者の役目だろう。
そういったことも含め、なにがしかの、解決への行動を起こすことができるはずだ。
つまり、「権限がない」というのは「自分では決められない」というだけのことである。
決して、「解決できない」「行動できない」ということを正当化する理由ではないのだ。
むしろ、業務遂行に責任を持つべき管理者が、「権限がないので……」などと口にするのは、
問題解決を避けていることを宣言しているようなものだ。
そんな消極的な態度で、部下の信頼は得られないし、部下のやる気は一気に失われるだろう。
そもそも権限とは、与えられるものではないし、待っているものでもない。
あることを実現するためにはどうしても必要ならば、上司やトップを説得し、自ら勝ち取るものなのである。
行動を起こすことによってついてくるものなのである。
管理者としておかしてはならない勘違いは、「必要な条件は揃っていて当たり前」という意識。
そんな都合のいい世界は、古今東西、どこにもありはしない。
たとえ好況のど真ん中であろうと、不況の波にあえぐときであろうと、
必要なものは自分で勝ち取る……それがビジネスの常識なのである。
「私はその権限は与えられていませんからできません」
それは「問題解決の実現のために自分から努力し、周囲を説得し、トップに談判するような面倒なことは
したくありません」と言っているのと同じ事なのだ。
管理者の“待ち”の姿勢が、部門全体の活動を制限することになりかねない。
権限がないからできないのではない。
やろうという意欲と努力が足りないから、権限がついてこないのだ。
それを間違ってはならない。
※上記内容は、(株)日本商工振興会発行の「まねじ83」より転載しています。 |